「カジノ…行ったことある？」
タケシが唐突に聞いてきた。
「いや、ないけど…。ポーカーならちょっとやったことあるよ」
タケシはニヤッと笑い、俺の肩をポンと叩いた。
「じゃあさ、ラスベガス行こうぜ。一発当てて、帰りはファーストクラスで帰ろうや」
こいつ、マジで言ってるのか？
でも、確かにカジノってロマンあるよな…。
映画みたいに大金を賭け、一瞬で何倍にもする。
テーブルの向こう側にはドレスを着た美女…
シャンパンを片手に「この人、強いのね」なんて言われながら、余裕の笑みでチップを積み上げる…。
そんな夢みたいな展開が、俺にもできるんだろうか？
スマホを取り出し、YouTubeで「カジノ ポーカー 勝ち方」と検索した。
すると、サムネにデカデカと「世界のヨコサワ」と書かれた動画が出てきた。
サングラスをかけた男が、チップを持つ手を止め、静かに口を開く。
「ポーカーは運じゃない。思考のゲームだよ」
その瞬間、俺の中で何かがザワッとした。
カジノは運じゃない？ じゃあ、どうすれば勝てるんだ？
思考のプロセスへようこそ!!
では、行ってみましょう！
レッツ・ラ・ゴー
カジノで勝つ人と負ける人、何が違う？
テーブルに座る前に、俺はもう一度、ヨコサワの言葉を思い出した。
「カジノで勝つには、まず負けないこと」
負けないこと？
それって、「賭けるな」ってことか？
いや、違う。
横澤真人が言っていたのは、「勝てる場面まで待つこと」だった。
「カジノで負ける人は、”今”にこだわる。
勝てる人は、”長期的にプラス”を見てるんだよ」
待つ、か…。
でも、タケシはすでに100ドル札を握りしめ、ルーレット台に向かっていた。
「赤か黒か、どっちだと思う？」
「いや、ちょっと待てって」
「何を？ 当てればいいだけじゃん」
その時、俺の脳内にヨコサワの声が響いた。
「目の前の一発勝負に頼るな。相手を見ろ」
俺はルーレットではなく、その場にいる人たちを観察した。
ディーラーの手の動き、隣の男の表情、
タケシの指先がわずかに震えていること。
なるほど、こういうことか。
カジノで勝つ人は、カードではなく”人”を読んでるんだ。
「素人」がカジノで実践すべき横澤真人流の戦略
「ちょっとこっち来なよ」
俺はタケシを呼んでみた。
「お前、まずは観察すること」
「は？ 何の？」
「人間の動きだよ」
ルーレットに大金をベットしている男は、微動だにせず、落ち着いていた。
その隣で、細身の男が何度も膝を揺らし、時折天井を見つめていた。
「次は当たるはずだ…」とでも思っているのだろう。
「どっちが勝つと思う？」
「え？ …落ち着いてるほう？」
「そう、勝つのは”待てるやつ”だ」
俺は自分のポケットに入れていた100ドル札を握りしめ、
静かにポーカーテーブルへ向かった。
まとめ：「お前もカジノ行く？」って言いたくなる結論！
横澤真人のポーカー哲学は、
「カードを信じるな。確率を見ろ!」ってことだった。
カジノで勝つやつは、適当に賭けたりしない。
相手の仕草、表情、呼吸のリズムまで読む。
そして何より、
「勝ち逃げができる人間だけが、生き残る!」
俺はポーカーテーブルについた。
緊張する。
けど、もうさっきの俺じゃない。
お前はどうする？
「運に任せて一発逆転する側」か？
それとも「勝てる場面まで待つ側」か？
選ぶのは、君だ。
最後までお読みくださりありがとうございました。
